高齢の親に介護が必要となり、自宅での生活が難しくなってくると、介護施設や老人ホームへの入居を検討するご家族も多いのではないでしょうか。
しかし、思い込みや確認不足で入居先を選んでしまうと、大きな後悔につながってしまうことがあります。
そこで、今回は、後悔しない施設選びのために、絶対に確認しておくべきポイントを4つご紹介します。
1. 【老人ホーム】契約前のチェックポイント その1:施設の経営状況
施設の経営状況は、施設を選ぶ際に必ず確認したいポイントのひとつ。
万が一、入居後に施設の経営状況が悪化して倒産してしまうと、生活の場を失ってしまう可能性があるからです。
そこでまず確認したいのは施設の「入居率」でしょう。
有料老人ホームであれば、入居率85〜90%が収益の分岐点とされています。低い入居率が続いている施設は、要注意です。
一方、施設で働くスタッフの勤続年数や経験年数などの定着率も、安定した経営がなされているかを判断する目安となります。
これらは、施設に尋ねるか、施設の「重要事項説明書」でも確認できるので、ぜひチェックしてみてください。また、途中で経営者が変わっていることもあるので、その場合には施設側に理由を聞いてみましょう。
2. 【老人ホーム】契約前のチェックポイント その2:月額利用料
月額利用料は、施設で提供されるサービス内容により、高額になることがあるため注意が必要です。
例えば、介護付き有料老人ホームは、入居者3名に対して1名の介護または看護スタッフを配置する決まりになっています。
しかし「手厚い介護サービス」を売りにする施設では、基準を上回るスタッフを配置しているため、月額利用料が高くなる傾向があります。
また、オムツ代は有料である場合が多く、持ち込みができる場合でも、廃棄料金が必要な施設もあります。
日用品やレクリエーションの参加料など、個人の利用状況に応じて加算される費用があることも知っておきましょう。
これらの費用は、施設によって異なりますので、事前に提供されるサービスの内容やすべての費用を含めた月額利用料の総額を確認しておくことが重要です。