3. 資産運用の注意点2.投資は手数料がかかる
資産運用の注意点2つ目は、投資には手数料がかかることです。
株式や投資信託、ETFなどを購入する際には、原則売買手数料や信託報酬などの手数料がかかります。特に、投資信託とETFを購入する際には「信託報酬」に注意しましょう。
信託報酬とは投資信託とETFを保有する限り継続して発生するコストです。純資産から毎日、日割りの信託報酬が引かれており、基準価額は、信託報酬が差し引かれた後の金額となります。
投資信託やETFの種類によって信託報酬は異なります。信託報酬ごとにみた100万円分の投資信託を保有した際に、合計で発生する手数料は以下のとおりです。
3.1 【信託報酬別】保有期間ごとの手数料
信託報酬 保有期間1年 保有期間10年 保有期間30年
- 年率0.1% 1000円 1万円 3万円
- 年率0.3% 3000円 3万円 9万円
- 年率0.5% 5000円 5万円 15万円
- 年率1% 1万円 10万円 30万円
- 年率2% 2万円 20万円 60万円
信託報酬が年率0.1%の投資信託では30年間でかかる合計手数料は3万円ですが、信託報酬が年率1%の投資信託では合計30万円もの手数料がかかります。
30万円は決して無視できない金額です。そのため、投資信託やETFに投資する際は信託報酬を確認してください。
4. 資産運用の注意点3.集中投資はリスクが高い
資産運用の注意点3つ目は、集中投資はリスクが高いことです。
特に老後から資産運用を始める場合は、できるだけリスクを抑えて資産運用を始めたいと思う人も多いのではないでしょうか。そのような方は集中投資を避けて分散投資がおすすめです。
投資する銘柄やタイミングを分散すれば、安定的な運用ができる可能性が高くなります。
1つの株式銘柄に一括で数百万円も投資するような方法はかなりリスクが高いので、老後の資産運用としてはおすすめできないでしょう。
5. 資産運用は慎重におこなおう
資産運用は、何にどのような方法で投資するかによって将来の資産評価額が大きく異なります。
そのため、本記事で紹介した注意点なども参考にしながら慎重に資産運用を始めてみてください。
参考資料
苛原 寛