2024年1月から「新NISA」が始まりました。これを機に、新たに投資を始めたいと思っている人も多いかもしれません。

人生100年時代、自分の力で資産形成をすすめていくことが重要視されています。

家庭環境や理想のワークライフバランスとの兼ね合いにもなりますが、老後の資金づくりは早めに進めておきたいもの。

実際に、株式会社ライボが公表した意識調査によると、銀行貯金から投資・資産運用への移行経験者は回答者の78.8%。

銀行に預けるだけではなく、「お金に働いてもらう」投資・資産運用派の増加が見て取れます。

そんな需要も相まって、2024年1月から新たにスタートした「新NISA」への注目度は高まりつつあります。

今回は、最新の意識調査結果を踏まえながら、毎月「1万円・2万円・3万円」を積み立てたときに期待できる結果をシミュレーションしてみました。

1. 【老後資金】最新の意識調査データをチェック!

キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービスを開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』が「2024年 老後資金の意識調査」を実施。

社会人の男女を対象に、お金の使い道や価値観についての調査を実施しました。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:現在職を持つすべての社会人(20歳代~50歳代)
  • アンケート母数:男女合計600名(全国)
  • 実施日:2024年1月3日~1月9日
  • 調査会社:株式会社ライボ
  • リリース公開日:2024年1月29日

1.1 投資経験者の約8割が銀行貯金から投資・資産運用への移行を経験

【老後資金】投資・資産運用経験者に聞いた、銀行貯金から投資・資産運用への移行経験の有無

出所:株式会社ライボ『Job総研』「2024年 老後資金の意識調査 報告書」

投資・資産運用をしていると回答した496人に銀行貯金から投資・資産運用への移行経験を聞いたところ「移行した」が78.8%で過半数を占めました。

また、同回答者に尋ねた「1ヶ月に投資・資産運用にまわす額」は平均8.8万円、中央値・最頻値がともに3万円となっています。

少子高齢化社会や物価高の影響などにより、働く現役世代は流動的な「年金受給額」を強く意識しているのだとか。そもそも年金を受給できない可能性まで考慮しているようです。

年金に頼りすぎない老後を想定した、現実的な世代が増えていると考察できます。

今回は、若い世代からも支持される「新NISA」などの積立投資を例に、シミュレーションしていきましょう。