総務省統計局「家計調査(家計収支編)最新結果 2023年(令和5年)平均(2024年2月6日公表)」によると、勤労者世帯の実収入(総世帯)は1世帯当たり52万2334円となっており、前年比で実質6.0%の減少、名目2.4%の減少となっています。
内訳を見ると、特に減少しているのは「臨時収入・賞与」でした。
物価高が続いている今、収入の減少は厳しいもの。現役世代はもちろんのこと、年金生活者にとってもいまの物価高による家計への圧迫は厳しいものでしょう。
特に冬は生活費が他の季節よりかかるため、貯蓄から切り崩すという方もいると思います。収入が減ったり、また年金だけと限られる場合には不安も増すでしょう。
「できれば年金は月20万円以上ほしい」と思われる方もいると思いますが、実際に20万円以上受け取れる人はどれくらいでしょうか。現代シニアの年金事情について詳しく見ていきます。
1. 厚生年金と国民年金の仕組みとは?
まずは年金の仕組みを確認しましょう。
日本の公的年金は、上記のように国民年金と厚生年金の2階建てになっています。
1.1 国民年金(1階部分)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
日本の年金は2階建てとなっており、個人によって加入する年金や期間などが異なるため、将来の年金受給額には個人差があります。
また、厚生年金は会社員や公務員などが加入するもので、加入期間や現役時代に収めた保険料により将来の受給額が異なります。
2. 2024年2月15日は年金支給日。2024年の年金支給日はいつ?
年金支給日は2カ月に1回、偶数月の15日となっています。
特に冬は電気代や灯油代、冬物衣料や防寒グッズなどかかる費用も多く、「年金支給日を待ちわびている」という方もいるでしょう。
今年はじめの年金支給日は2月15日。
では、2月以降のスケジュールも確認しましょう。
2.1 2024年の支給日一覧
- 2月の支給日:15日(12月、1月分)
- 4月の支給日:15日(2月、3月分)
- 6月の支給日:14日(4月、5月分)
- 8月の支給日:15日(6月、7月分)
- 10月の支給日:15日(8月、9月分)
- 12月の支給日:13日(10月、11月分)
ちなみに令和6年度の年金額は、昨年度に比べて2.7%の増額となっています。
適用が4月分からで、受け取ることができるのは6月からです。
15日が土日祝日の場合はその直前の平日が支給日となるため、6月と12月は支給が早くなっています。
受け取った年金で2カ月生活できるよう、家計管理をおこなうことが大切でしょう。