5. パート勤務の私でも身元保証人になれる?
5.1 身元保証人について
最後に、佳子さんが心配されていた「身元保証人」についても触れておきましょう。
老人ホーム入所の際に必要となる「身元保証人」の大きな役割は以下の2つです。
- 本人が入居費用の支払いができなくなった場合に、代わりに支払う連帯保証人
- 利用者が亡くなったときに、身柄の引き取りや精算を行う身元引受人
ただし身元保証人の審査基準は、施設によって異なります。収入証明などの書類を提出することが多いですが、本人や身元保証人の資産も考慮されることがあります。
また、収入と同様に重要視されるのが身元保証人の年齢です。高齢だと長期間の保証が難しいと判断され、審査に落ちてしまうことも。
佳子さんの場合、年齢は問題ないと考えます。身元保証人の審査基準は施設によって、大きく異なります。お母様には一定額の資産がありますので、緊急時の対応などが可能であることをアピールすれば、そこまで難しくないのではないでしょうか。
また家族に代わって身元保証人を代行してくれるサービスもあります。ただし有料であるため、費用の確認が必要です。どうしても条件に合う有料老人ホームの空きがない場合は、ショートステイを最大限に利用し介護負担を軽減しつつ待機する方法もあります。