3. 【老人ホーム選び】介護施設見学時の確認ポイント その3

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3.1 入居一時金の返還率については確認必須

費用面では、まず「入居一時金の返還率」を確認しましょう。老人ホームの入居一時金とは、入居する際に施設へ支払う費用のことを言います。

部屋や施設、サービスを利用する権利に対して支払うもので、賃貸住宅の敷金のようなイメージです。法律などで定められているわけではないため、金額は施設によって異なります。

施設によっては、月額家賃の一部を入居一時金として支払う場合があります。入居一時金は疾病や死亡などの理由で早期退去した場合、未使用分の金額が施設から返還されるのが一般的です。

ただし施設によって返還率は異なります。万一の早期退去に備えて、返還率を必ず確認しましょう。

また3カ月以内の退去なら、クーリングオフ(短期解約特例)が適用されます。利用した分や部屋の原状復帰に必要な費用は差し引かれますが、大部分は返還を受けることが可能です。

4. 【老人ホーム選び】介護施設見学時の確認ポイント その4

4.1 認知症への対応について

次に有料老人ホームの認知症対応の程度について解説します。幻覚・幻聴などの認知症の症状に対応してくれる施設もありますので、認知症対応が充実している施設を探してみるとよいでしょう。

症状によっては別施設を勧められるケースも

ただし他の利用者への暴力や職員へのハラスメントなどの症状が強い場合は、専門的な施設へ移ることを勧められるケースも。入所前の面談で、お義母様の認知症状を詳細に話すことで、施設とのミスマッチを防ぐことが可能です。