2. 「老人ホーム入所を秒速で決めた!」娘が見た衝撃の光景とは

火元はまさかの電子レンジ

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母の家は、認知症の兆候が出始める前から、「まさかのとき」に備えガスコンロをやめ、IHコンロを使っていました。

認知症が進んだ今では料理もできなくなったことから、「我が家が火元にはなり得ない」とタカをくくっていたのがとんでもない大誤算、というより不勉強でした。

とある日、電子レンジから発火し、家中に煙が充満。たまたま気づいた隣家のご主人が初期消火してくださり、ボヤで済んだのですが……。

3. 姥捨てと言われても構わない!「老人ホーム入所を秒速で決めた」

ボヤの知らせを受け駆け付けた筆者を迎えたのは、煙が充満したリビングで平然と椅子に座る母の姿。娘(筆者)の顔を見るやいなや、「朝から何も食べていない」「お隣さんが急に家に入ってきた……」と訴えてきたのでした。

3.1 これが「在宅介護の限界点」だった

そして、隣家の奥様が困惑した顔で発した「火事にならなくて良かったです……」という一言。くすぶった電子レンジの庫内には、真っ黒になったパンと思しき物体が残っていました。

在宅介護の限界点が、ついにやってきた瞬間でした。「あと一歩で火事だった。もう家で見るのは無理だ」

この日から、筆者は血眼になり老人ホームの情報を集め、週末はあちこちの施設を見学したのでした。