【老後の年金一覧表】2月は年金支給！70歳代や80歳代の「厚生年金」平均はいくら？1歳刻みで見る 2024年度「国民年金・厚生年金」年金額の例が公表へ

3. 【年金一覧表】80歳代「厚生年金と国民年金」の平均年金月額

続いて同資料より、80歳代の年金額も確認します。

80歳代前半の平均は15万4860円、後半の平均は15万9957円です。やはり、年齢があがるにつれ平均額もあがる傾向にあるようです。

国民年金に関しては、5万円台で大きく変わらないようです。

年金受給額を見ていきましたが、シニアが「年金だけで暮らせる」とは限りません。実際の年金額は個々で異なり、月額30万円以上の人もいれば、5万円未満という人もいるのです。

厚生労働省「2022（令和4）年国民生活基礎調査の概況」によると、所得に占める年金の割合が100％（年金だけで生活できる）という人は44％にとどまるのです。

「公的年金・恩給を受給する高齢者世帯」における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

それ以外の方は、貯蓄を切り崩したり、労働収入を得たり、あるいは子世帯から仕送りを受けたりと、何らかの補填をしています。

「老後は年金だけで暮らそう」と考えている方は、本当に収支が合うのかしっかり考えておく必要がありそうです。

ここまで、70歳代と80歳代の年金支給額に注目して確認しました。

今のシニア世代の年金受給額を見て、老後の収入に不安を感じた方もいるかもしれません。今現在、物価も高騰しており、老後生活がスタートするときにはよりお金が必要になるかもしれません。

しかし、漠然と不安を抱えるのにはまだ早いです。まずはご自身が老後、いくらくらい年金がもらえるのかをご自身で確認してみてください。

そのうえで、不足しそうな金額を計算し、今のうちから準備を始めていけば安心できる方も多いでしょう。コツコツ預貯金を貯めるだけでは不足しそうな方に関しては、つみたて投資を始めてみるのも1つです。

つみたて投資に関しては、国の制度である個人型確定拠出年金（iDeCo）やつみたてNISAを検討してみてはいかがでしょうか。

投資に関しては預貯金と異なり元本割れのリスクもあります。まずはご自身で情報収集を行い自分に合った運用方法を探してみてはいかがでしょうか。

奥田楓也