2024年から新NISAが始まり、今まで投資をしたことない方にも資産運用に注目が集まっています。
数年前に「老後2000万円問題」という言葉が話題となりました。将来に対するお金の不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
それでは、資産運用で1000万貯めるには、どのぐらいの積立期間と金額が必要になるのでしょうか。実際にシミュレーションしてみました。
1. 「65歳で1000万円」月4万円での積み立てに必要な期間は?
スムーズな老後資産の形成には、毎月積み立てて貯蓄や投資をするのが有効です。
金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに、月4万円積み立てた場合に1000万円を形成するのに必要な期間を試算しました(【図表1】【図表2】参照)。
貯蓄のみで積み立てた場合と、新NISAのような運用利益が期待できる場合とでシミュレーション結果をみていきましょう。
1.1 預金金利が0.001%で想定した「貯蓄」の場合
貯蓄だけで積み立てて、かつ預金金利が0.001%のまま続くと想定すると、上グラフのような試算となります。
積み立てにかかる期間は20年10カ月なので、44歳以下の方は月4万円なら預貯金だけでも65歳までに1000万円貯められる計算です。
1.2 年利3%の運用で期待できる「新NISA」の場合
それでは、たとえば新NISAにて年利3%で運用して期待できる結果を【図表2】からチェックしていきましょう。
投資による収益が223万6000円出るため、積み立てに必要な期間は16年3か月まで短縮されます。
今の年齢が49歳以下なら65歳までに1000万円を貯められる計算となっています。