厚生年金「月額15万円」を超えるシニア男性は多い・少ない、どっち？ 年金額は2023年度から2.7％引き上げ

3. 厚生年金や国民年金の受給見込額のカンタンな確認方法2選

将来、受給できる老齢基礎年金や老齢厚生年金の見込額を確認するには、ねんきんネットやねんきん定期便を活用する方法があります。

3.1 年金受給見込額を知る方法①：ねんきん定期便

「ねんきん定期便」は、誕生日月に郵送される書類です。まだまだ先のことと思わず、定期的に確認してみてください。

ねんきんネットのように詳細な試算はできないものの、ログイン不要ですぐに確認できるメリットがあります。

50歳未満の方は「これまでの加入実績に応じた年金額」が、50歳以上になると「今の働き方を60歳まで続けた場合の年額の見込額」が記載されています。

3.2 年金受給見込額を知る方法①：ねんきんネット

日本年金機構の「ねんきんネット」なら、ご自身の最新の年金記録をいつでも見ることができます。また、将来受け取る年金の見込額を試算することもできます。

登録方法は「ユーザIDの取得」または「マイナポータルへの連携」の2つです。

• ユーザIDの取得：基礎年金番号やメールアドレスを利用
• マイナポータルへの連携：マイナンバーカードを利用

試算機能があり、老後に向けたマネープランを考える際にも役立ちます。

「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で年金見込額を確認したら、その年金額を踏まえて老後の生活をイメージしてみましょう。

4. 年金見込額を把握したうえで「老後生活」について考えてみよう

厚生年金を月額15万円以上受け取っている人の割合は全体の64.2％でした。

まずは皆さんも将来いくら年金を受給できるのか見込み額を「年金ネット」や「年金定期便」であらかじめ確認していきましょう。

確認をして「少ない」「足りない」と感じた場合は早急に年金だけに頼らない準備に取り掛かりましょう。

老後のために準備をしていく上で、貯蓄の目的や目標を設定することが大切です。

退職した後にどんなことをやりたいか、豊かな老後に向けてどんな生活を送りたいかなどを早い段階から整理しておきましょう。

自分の思い描くライフプランや大切にしたい価値観などを考慮して、効率の良い方法で準備していきたいものですね。

参考資料

• 総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数（2023年12月分）」
• 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
• 厚生労働省「令和4年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」
• 日本年金機構「ねんきんネット」
• 日本年金機構「ねんきん定期便の様式（サンプル）と見方ガイド（令和5年度送付分）」

盛長 健一