2. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
2.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄200~300万円未満の割合
- 5.6%
2.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄300万円未満の割合
- 25.5%
2.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1684万円
- 中央値:810万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄300万円以下は25.5%。
平均は1500万円を超え、中央値は800万円を超えました。
3. 家計の見直しから貯蓄を始める
これまで50歳代・二人以上世帯の「貯蓄200~300万円未満の割合」と平均・中央値を確認してきました。
50代においては、教育費の支払いが終わり、子育て期間よりも貯蓄できる余裕ができることがあります。
子供の手が離れ、時間に余裕ができると、生活費の見直しもしやすくなるでしょう。
老後資金を考える上で生活費を削減することも重要です。外食費や光熱費など、生活の見直しも効果的です。
そして、着実に貯蓄を積み立てるためには、毎月の給与や収入から一定額を先に貯蓄し、残りの資金で生活する「先取り貯金」が有効です。先取り貯金には様々な形態があり、預貯金だけでなく積立投資も選択肢のひとつです。
2024年は新NISAスタートの年。
貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも貯蓄の一つの方法です。
ただ、各年代によって受け入れられるリスクが異なり、慎重に選択肢を検討していくべきでしょう。ご家庭に合った老後資金対策を考えてみてはいかがでしょうか。
3.1 【ご参考】50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:24.4%
- 100万円未満:9.3%
- 100~200万円未満:5.8%
- 200~300万円未満:4.2%
- 300~400万円未満:5.1%
- 400~500万円未満:3.2%
- 500~700万円未満:5.0%
- 700~1000万円未満:5.7%
- 1000~1500万円未満:8.8%
- 1500~2000万円未満:6.0%
- 2000~3000万円未満:7.2%
- 3000万円以上:10.8%
参考資料
齊藤 慧

