50代になると、多くの人が教育費の支払いにメドがつく一方で、将来の老後資金に向けた準備を真剣に考える人もいるのではないでしょうか。
過去には「老後2000万円問題」が注目を集めましたが、年金受給は一般的には65歳から始まります。
このため、65歳までにまとまった貯金を積み立てる必要がありますが、実際に50代の人はどのくらい貯蓄があるのでしょうか。
そこで今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄200万円台は何パーセントか
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄200~300万円未満」の人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄200~300万円未満の割合
- 4.2%
1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄300万円未満の割合
- 43.7%
1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1253万円
- 中央値:350万円
貯蓄200~300万円未満は1割未満、貯蓄300万円以下でみると約4割となりました。