2024年が幕を開けてから1か月が経ち、老後2000万円問題が注目を集めてから約5年が経とうとしています。
「老後資金に2000万円も貯蓄できない」という声もある一方で、十分な備えをしている人もいるでしょう。
給料や預貯金、退職金、金など、お金にまつわる状況は家庭ごとに異なり、個人差が大きいです。そのなかでも、老後が迫る50代の貯蓄額については一体どのような状況なのでしょうか。
そこで今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄200万円未満は何パーセントか
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄100~200万円未満」の人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄100~200万円未満の割合
- 5.8%
1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄200万円未満の割合
- 39.5%
1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1253万円
- 中央値:350万円
貯蓄100~200万円未満は1割未満、貯蓄200万円未満でみると約4割となりました。