株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。

配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。

株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。

今回は日本郵政(6178)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。

※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。

1. 日本郵政(6178)の配当金のリターンはいくらか

日本郵政(6178)の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の期末配当と2024年3月期中間配当」の計2回を受け取ることができます。

日本郵政(6178)「2024年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」配当の状況

出所:日本郵政「2024年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」2023年11月13日

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2023年1月31日
  • 株式の取得価格:1140円(取得日の終値)
  • 2023年3月期・期末配当:50円 
  • 2024年3月期・中間配当:25円
  • 100株ベースの配当金のリターン:7500円

それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。