3. 新NISAは少額でも効果がある
少額から新NISAを始められることはわかっても、少額投資に意味があるのか疑問を持つ人もいるかもしれません。
結論、少額投資も長く続ければ充分な効果を期待できます。例えば、月5000円の積立投資を続けた場合の資産評価額の推移は以下のとおりです。なお、運用利回りは年率3%を前提とします。
3.1 月5000円の積立投資をした場合の資産評価額推移
経過年数 資産評価額(元本部分)
- 5年 32万円(30万円)
- 10年 70万円(60万円)
- 15年 113万円(90万円)
- 20年 164万円(120万円)
- 25年 223万円(150万円)
- 30年 291万円(180万円)
- 35年 371万円(210万円)
- 40年 463万円(240万円)
*投資の運用利回りは年率3%で計算
月5000円の積立投資を20年間続ければ、164万円もの資産を築けます。また、40年間継続すれば、463万円もの資産を持つことが可能です。元本部分は240万円のため、投資により資産は約2倍も増えています。
少額の投資でも、充分な効果を得られることがわかるでしょう。
4. 新NISAはできるだけ早く始めた方がいい
収入が少ない人の中には、ある程度お金が貯まってから一括で投資をしようと思っている人もいるかもしれません。
ただし、安定的な資産運用をしたい場合、一括ではなく積立投資がおすすめです。一括投資をすると、投資したタイミングの価格によってその後の資産評価額に大きな影響がでます。
一方で、積立投資であれば購入価格が平準化されるため、安定的な運用が可能です。
そのため、少額からでも良いので、できるだけ早く投資を始めて購入タイミングを分散するようにしましょう。
5. 節約と収入増加で投資に回せるお金を増やそう
新NISAは少額からでも意味があることを解説しましたが、投資額が多い方が資産形成の効果はより期待できます。
そのため、投資に回せるお金を増やす努力も必要です。まずは、節約により投資に回せるお金を増やせないか検討しましょう。
家計簿を付けて無駄な支出がないかを確認してみてください。また、ある程度の節約ができたら、次は転職や副業による収入増加を目指しましょう。
節約よりも収入増加のほうが、より簡単に投資に回すお金を増やせます。今は、転職や副業が当たり前の時代です。
転職・副業を支援するさまざまなサービスもあるため活用してみると良いでしょう。
参考資料
苛原 寛