貯蓄計画を立てる際に、目安となるのが自分と同年代の貯蓄額です。
また、「みんな手取り収入からどれくらい貯蓄しているの?」と気になる方もいるでしょう。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、60歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄100万円未満は何パーセントか
60歳代・二人以上世帯で「貯蓄100万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円未満の割合
- 6.1%
1.2 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円未満以下の割合
- 26.9%
1.3 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1819万円
- 中央値:700万円
貯蓄100万円未満は約0.5割、貯蓄100万円未満以下でみると約2割となりました。
2. 【60歳代・二人以上世帯】手取り収入からの貯蓄割合は何パーセントか
では、みなさん収入から何パーセント貯蓄しているのでしょうか。
昨年公開された資料より、年間手取り収入(臨時収入含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯のみ)を確認します。
2.1 年間手取り収入からの貯蓄割合
- 平均:11.0%
- 5%未満:4.1%
- 5〜10%未満:11.2%
- 10〜15%未満:19.9%
- 15〜20%未満:3.2%
- 20〜25%未満:8.4%
- 25〜30%未満:1.6%
- 30〜35%未満:6.3%
- 35%以上:6.9%
- 貯蓄しなかった:38.3%
最も多いのは「10〜15%未満」で19.9%、平均は11.0%でした。
手取りの何%を貯蓄するかは個人差があるものですが、平均を一つの目標にするのもいいでしょう。
3. 老後に向けた計画的な資産形成を
これまで60歳代・二人以上世帯の「貯蓄100万円未満の割合」と手取りからの貯蓄割合を確認してきました。
貯蓄できている人もあれば、貯蓄ができなかったという人もいましたね。
家庭環境や社会情勢の変化により貯蓄できない場合もありますが、継続的に貯蓄を続けるためには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。
先取り貯金であれば、基本的に一度申し込みをすれば毎月一定額を貯蓄できるので、きちんとお金を貯めることができるでしょう。
また、先取り貯金は預貯金だけでなく、リスクはありますが投資信託などの積み立てといった運用もあります。
これを機に自身に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。
3.1 【ご参考】60歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
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金融資産非保有:20.8%
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100万円未満:6.1%
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100~200万円未満:5.5%
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200~300万円未満:3.3%
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300~400万円未満:3.2%
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400~500万円未満:3.4%
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500~700万円未満:5.3%
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700~1000万円未満:6.1%
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1000~1500万円未満:8.6%
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1500~2000万円未満:5.7%
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2000~3000万円未満:8.8%
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3000万円以上:20.3%
参考資料
荒井 麻友子