2. 剪定のコツ
2.1 葉やツボミをすべて取る
樹形全体がよく見えるように、まず葉やまだ咲き切らないツボミをすべて取り除きましょう。
枝だけのシンプルな姿になると、どのように剪定すればよいかわかりやすくなります。
葉の付け根には病原菌が残っている場合も。葉はハサミで切らず、茎の根元から手でちぎり取りましょう。同時に細い枝・短い枝・枯れ枝もカットしておきます。
2.2 下から半分~2/3の高さに切り詰める
品種や樹勢によって異なりますが、基本は下から半分または2/3の高さで剪定します。花数は少なくても大きな花を咲かせたい場合は枝数を少なめに。
フロリバンダなどの中輪種で数多く開花させたいときは枝を多めに残します。バラは強健なので多少低く切り詰めても大丈夫。冬剪定は思い切ってバッサリ切るのがポイントです。
2.3 太い枝ほど短く剪定する
中央にある古くて太い枝はできるだけ低めに切り詰めるのがオススメ。そのままにしておくと太い枝に栄養が集中してしまい、ほかの枝にバランスよく栄養が行き届きません。
また太い枝は木化しやすいので新芽も出にくくなります。太い枝を強剪定することで、新しく元気なシュートが伸びてくるでしょう。
2.4 外側にあるよい芽の上で切る
剪定する位置は外側にあるよい芽の5ミリ程度上で。内側に向いている芽は枝が込み合う原因になるので、外側の芽を選びましょう。
よい芽とはまだ動いていない静かな芽。先端にありすでに伸び始めている芽は、冬の間に弱ってしまうのでよい芽とは言えません。
2.5 弱った苗は強剪定しない
なんらかの原因であまり大きく育たなかった弱々しい株は、強く剪定せず軽めの剪定がオススメです。枝を多く残して葉をたくさん出させると、光合成をしっかり行えるので栄養も蓄えられます。
花はほとんど咲かないかもしれませんが、花を期待せずまず大きく育てることを優先しましょう。