バラの冬剪定は春以降の生育を左右する大切な作業。不要な枝を取り除くことで株の老化を防ぎ、開花数や花の美しさに大きく影響します。

今回は木立バラを剪定するメリットや、理想の樹形に仕立てるコツを紹介します。

コンパクトな樹形で、剪定の手間が少なくて済むオススメ品種も参考価格とともに見ていきましょう。

1. 冬剪定をするメリットは?

バラのお花

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1.1 株がリフレッシュして元気になる

細い枝や枯れた枝など、よい花が咲く可能性が低い枝をそのまま放置しておくと、無駄なエネルギーを消費するだけで株が弱ってしまいます。

長い枝を短く切り詰めることで株もリフレッシュ。新しいシュートが出やすくなり、株が若返ります。

1.2 花の数や大きさを調節できる

バラはそれぞれの節目から新芽が出ますが、花芽となるのは主に上部にある芽のみ。残りは葉っぱしか出ません。

剪定で枝数や芽数を抑制することで、大きな花が適度な花数だけ咲くように調節できます。

1.3 樹形をコンパクトに美しく整える

バラのお花

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剪定しないでそのまますべての枝を伸ばし放題にすると、背丈がどんどん伸びて横にも大きくなってしまいます。高い位置で開花し、せっかくの美しい花が見にくくなってしまうでしょう。

枝の乱れを整え場所に応じたサイズに仕立てることで、樹形がスタイリッシュになり観賞価値も上がります。

1.4 病気や害虫の発生を抑える

枝や葉が茂り過ぎて込み合うと、風通しが悪くなり湿気も溜まりやすくなります。中心部に光が当たりにくくなるので株が健全に育ちません。

枝をスッキリ整えておくと、病気や害虫の発生も少なくなり、バラの抵抗力もアップします。