2. 3万6000円付近でもみ合いが続く
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末の終値が3万5577円だったことから、先週は3万6000円越えが目標でした。実際には、ザラ場では15日に3万6008円、17日に3万6239円、19日に3万6076円と、何度も3万6000円を突破しましたが、いずれも終値ベースでは3万6000円に届きませんでした。
今後の展開はどうなるでしょうか。現状は、3万6000円付近で売り待ちしている投資家が多いと思われます。ただし、3万5500円を割ると押し目買いしてくる投資家もいて、狭い値幅でもみ合いとなっています。しばらくこのもみ合いが続くかもしれません。判断が難しいようであれば、終値ベースで3万6000円を上抜けたのを確認してから仕掛けていっても遅くはないでしょう。
逆に押し目買い狙いだと、25日移動平均線のある3万4000円付近となります。若干、距離がありますので、こちらは調整があった後、25日線付近での反発を確認してからのほうがいいでしょう。
直近で急上昇したことから、RSIなどのオシレーター系の指標は「買われすぎ」を示しています。ただし、相場が強い上昇トレンドにあるいるときには、ずっと「買われすぎ」が点灯している状態で値が上がっていきます。「そろそろ下落か」と逆張りに出るのは危険です。エントリーのタイミングが難しいところではありますが、押し目狙いでチャンスをつかみたいところです。
参考資料
下原 一晃