3. 40~50歳代の貯蓄額はどのくらい?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」をもとに、年代別の平均貯蓄額を以下の表にまとめました。
【二人以上世帯の年代:平均値・中央値】
- 20歳代:214万円・44万円
- 30歳代:526万円・200万円
- 40歳代:825万円・250万円
- 50歳代:1253万円・350万円
- 60歳代:1819万円・700万円
- 70歳代:1905万円・800万円
【単身世帯の年代:平均値・中央値】
- 20歳代:176万円・20万円
- 30歳代:494万・75万円
- 40歳代:657万円・53万円
- 50歳代:1048万円・53万円
- 60歳代:1388万円・300万円
- 70歳代:1433万円・485万円
40~50歳代の「中央値」を見てみると、二人以上世帯では250~350万円、単身世帯では53万円です。
若い世代と比べても大きな差は見られず、単身世帯では30歳代よりも少ない金額となっています。長期的なデフレの影響などにより、貯蓄に回す余裕がなかったことがうかがえます。
4. まとめにかえて
すぐに「俺らは就職氷河期世代だから」という上司。彼の年収は定かではありませんが、他の世代と比べて所得格差が生まれている可能性もあるでしょう。
就職氷河期世代は「非正規・低賃金」に悩む方が多い世代ではあるものの、正社員に登用されたとしても待遇が改善されないケースもあるようです。
バブル崩壊後、長期にわたって経済が低迷しましたが、その煽りをもろに食らった世代であることは間違いありません。
参考資料
- 国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省統計局「労働力調査」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
加藤 聖人