4. 中学校受験で学校を休ませるデメリットの考察

それでは、ここから3つのデメリットを説明していきます。

4.1 【デメリット1】規則正しい生活を送れなくなる

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感染予防や学習時間確保と良いことが多いようにも思える「受験直前期に学校を休む」の一番のデメリットは、子どもの生活の軸である学校への登校がなくなってしまうことです。

自分を律することが出来る子でない限り、小学6年生が規則正しい生活を送ることが難しくなります。とくに起床時間と就寝時間が乱れると午前中に行われる受験への影響は見過ごせません。

共働き世帯だと学校を休んだ平日に「子どもがどのように過ごしているか」を直接確認することができないので、自分に厳しい子でないと良かれと思って休ませたのが裏目になることもあるので気をつけましょう。

4.2 【デメリット2】受験直前期に緊張感が切れてしまう

そして、これまで受験に向けて緊張感漂う生活を送っていたのに、ずっと家にいることでメリハリがなくなり緊張の糸が切れてしまいやすくなります。学習時間がたくさんあるのに勉強に集中できないこともあります。

塾で仕事をしている時、受験生数人と「1週間前や2週間前に休むかどうか」という話をしたことがあります。

その時の生徒は中学生であり、高校受験という違いはありますが、口々に「普段通りの生活を送って挑む方が気持ちの変化が少なくて済む」と言っていました。

このように、これまで学校に通っていた日常生活を急に変えることに戸惑いを感じるような子であれば、無理に休ませる必要はありません。普段通りに過ごして受けた方が力を発揮できるタイプの子もいます。

4.3 【デメリット3】親子が衝突する機会が増える

デメリットの最後が「親子の衝突」です。

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中学受験は親子の受験とも言われており、親が関わることが多いです。学校を休んで勉強しても親が理想とする「ずっと勉強に集中する」という保証はありません。

子どものためにと勤務体制を変更して受験直前期は在宅勤務をしても、「思っているほど勉強しない」「集中力が足りない」と理想と現実が離れていれば親は不満を感じて小言を言いたくなります。

一方、親から事あるごとに文句を言われてしまえば、子どももイライラして落ち着いて勉強に取り組むことができません。

受験はメンタルとの闘いという要素もあり、心穏やかに本番を迎えることもとても大切です。顔を合わせることが多くなることで余計なことを言いそうな時は、学校を休ませるかどうかや親は在宅せずに通常出勤をした方が良いか考えたほうが無難です。