【羨ましい】厚生年金「月額30万円以上」は何%？受給額30万円を目指すための年収目安も老後のために今できる準備をしておこう

2. 厚生年金の平均月額はいくら？

厚生年金は国民年金よりも受給額が手厚いといわれていますが、実際にはどのくらい受け取れるのでしょうか。

厚生労働省年金局の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和4年度の厚生年金の全体及び男女別の平均受給額は下記の結果となっています。（※厚生年金の年金額には国民年金が含まれます）

前述したように、厚生年金は現役時代の加入期間や年収によって年金受給額が大きく影響するため、個人差だけでなく男女差も大きくなっています。

男性と女性で6万円ほどの差が生じている背景として、女性は出産や育児を機に仕事をやめたり、正社員からパートに切り替えたりと、男性よりもトータルの加入期間や収入が少なくなることが要因にあるとうかがえます。

とはいえ、男性の平均月額をみても月額30万円という金額には程遠い平均額となっています。

では、月額30万円以上の厚生年金が支給されている羨ましい人はどのくらいいるのでしょうか。

次章で詳しく紹介していきます。

厚生労働省年金局の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の月額階級別の受給者数は下記の結果となっています。

上記のうち、厚生年金「月額30万円以上」を受け取っている人とその割合は下記のとおりです。

月額30万円以上の受給者数は全体で1万2490人となっており、全体の0.1%にも満たない結果となっています。

全体のボリュームゾーンは「月額10万円以上〜11万円未満」であり、平均月額よりも低いのが現状です。

また、月額30万円の半分となる月額15万円以上の割合は、全体で「46.1%」となっていることからも、厚生年金であっても受け取れる年金額は意外と少ないことがわかります。