寒さが一層厳しくなり、寒暖差が激しい季節を迎えています。天候に不安を感じたり、健康を気遣われることもあるでしょう。
寒い日が続くなかでも健康を維持するためには適切な服装や暖房、栄養バランスの取れた食事など、さまざまな工夫が必要です。
その一方で、エアコンや石油ストーブ、こたつ、冬用の寝具や衣服など、冬は一年の中でも生活費や光熱費がかさむ季節です。
特に老後の年金生活に入ると、冬の生活費が厳しく感じられるご家庭もあるでしょう。老後の資金対策は、できるだけ早くから考えるべきです。
そこで今回は定年前の50歳代に焦点を当て、貯蓄事情について詳しく探ります。
金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきましょう。
1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄700万円以上~1000万円未満は何パーセントか
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄700万円以上~1000万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄700万円~1000万円未満の割合
- 5.7%
1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円未満の割合
- 62.7%
1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1253万円
- 中央値:350万円
貯蓄700万円~1000万円未満は1割未満、貯蓄1000万円未満でみると約6割となりました。