4. 千円札の寿命はおよそ「1~2年程度」
大きな話題となった「縮んだ千円札」。ここからは「お札の平均寿命」について見ていきましょう。
日本銀行によると、お札の平均的な寿命は「一万円券では4~5年程度」とされています。「五千円券と千円券」は、やり取りされる場面が多く傷みやすいこともあり、1〜2年程度とのこと。
なお、流通して日本銀行に戻ってきたお札の中には、汚れや破損などの理由から、再び世に出ることが難しい物もあります。それらは日本銀行で細かく裁断され、トイレットペーパーなどに再利用されたり、焼却処分されたりしています。
ちなみに、2022年の大みそかに家庭や金融機関・企業などで年を越したお札の合計は「125.1兆円」で、枚数にすると185.9億枚に達するとのことです。
5. 千円札は使用せず「銀行に持って行く予定」とのこと
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「縮んだ千円札」を紹介しました。
取材の最後、千円札の使用予定について尋ねると「使わずに銀行に持って行くつもりです」と教えてくれた@kontorasut115さん。
日本銀行によると、損傷したお札や貨幣は、日本銀行本店または支店に持ち込むことで、法令で定められた基準に基づいて、新しいお金への引き換えを行うそうです。
引き換えの可否の判断などに相応の時間を要することから、事前の予約をお願いしているとのこと。縮んだお札に遭遇したときに備えて覚えておきたいですね。
参考資料
- @kontorasut115
- 日本銀行「日本で流通しているお札は全部でどれくらいありますか?」
- 日本銀行「お札の寿命はどれくらいですか? 使えなくなったお札はどうなりますか?」
- 日本銀行「日本銀行が行う損傷現金の引換えについて」
小野田 裕太