1.1 非課税保有期間の無期限化
新NISAは、非課税で保有できる期間が無期限化となり、長期で資産を保有できるようになりました。
資産を長く保有すると、複利によるリターンの効果が高まるほか、収益率が安定する期待が持てます。
これまでは、一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間でした。今までより長く資産を保有できるので、複利効果や収益の安定性が見込める点がメリットといえるでしょう。
1.2 年間投資枠の拡大
年間投資枠がこれまでより増えた点も主な改正点です。
2023年までのNISAは、一般NISAが年間で120万円、つみたてNISAは年間40万円でした。
2024年から、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円の投資ができます。
投資できる額が大幅に増えた点もメリットといえるでしょう。
1.3 つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能
新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用して利用できます。
これまでは、つみたてNISAと一般NISAの投資枠のどちらかしか活用できませんでした。
今回の新NISAから併用できるので、幅広い商品に投資できるようになったといえるでしょう。
どちらの枠も限度額まで使った場合、年間の投資上限額は360万円になります。
2. つみたて投資枠と成長投資枠の特徴
つみたて投資枠と成長投資枠の特徴や、投資枠の違いについて、それぞれ確認しましょう。
2.1 つみたて投資枠
つみたて投資枠で利用できる商品は「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」に限定されています。
資産や通貨を分散して投資できる商品で、投資におけるリスクをできるだけ排除した商品が並びます。
そのため、つみたて投資枠は初心者でも中長期で投資すれば、安定した収益性を得やすい商品で構成されています。