沖電気工業、3Q累計の四半期純損失は前年比64億円改善 情報通信の売上が順調に推移

2018年2月1日に行われた、沖電気工業株式会社2018年3月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:沖電気工業株式会社 取締役専務執行役員 財務責任者 星正幸 氏

2018年3月期第3四半期決算説明会

星正幸氏:沖電気工業の、星でございます。本日はお忙しい中、沖電気工業株式会社の2017年度第3四半期決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

決算内容のご説明につきましては、本日15時に東証で開示いたしました、2017年度第3四半期累計決算概要の資料に沿って、進めさせていただきます。まず、当期の全体感総括を2ページでご説明させていただいた後、決算内容詳細につきましては3ページ以降でご説明いたします。

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第3四半期累計の総括

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まず、事業概況について総括してご説明します。メカトロシステム事業の、海外におけるATM販売が引き続き低調に推移しておりますが、他の事業でこれを補い、全体としては概ね社内計画線上の数字をあげることができました。

プリンター事業に関連する事業構造改革は、確実に進捗しており、年度内にはほぼ完了する見通しです。経常・当期利益は、為替の安定や、昨年(2017年)外貨建取引を見直したこともあり、前年比で大きく改善しております。

沖電線のTOBについては計画どおり進んでおり、第4四半期より連結決算の対象となります。引き続き、完全子会社化に向けて残されたプロセスを推進し、EMS事業とのシナジーの最大化を目指します。

第3四半期累計 決算の概要

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続きまして、資料の3ページで、決算の概要についてご説明します。2017年度第3四半期の業績は、売上高が3,000億円で、前年比では49億円の減収で、営業損失は28億円となり、前年比で32億円の悪化となりました。経常損失は17億円で、前年比で26億円の改善となりましたが、これは営業外費用の為替差額が、前年の43億円の差損から6億円の差益に転じたことが、主な要因です。

親会社に帰属する四半期純損失は、56億円となりました。前年比で64億円の改善となります。期中の平均為替レートにつきましては、USドルで111.7円で、対前年5.1円の円安です。ユーロは128.5円で、同じく10.5円の円安となりました。

第3四半期累計 セグメント情報(売上高)

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続きまして4ページは、セグメントごとの売上高です。情報通信の売上高は1,072億円、前年比で43億円の増収となりました。官公庁向けや社会インフラ関連を中心に、一部前倒しも含まれますが、順調に推移いたしました。

メカトロシステムは、売上高が697億円で、前年比でマイナス65億円です。ATMについては、中国市場では低迷が続き、また他の新興国全般でも、競争の激化に伴う価格下落などの影響が見られ、減収となっております。

プリンターの売上高は802億円で、前年比で18億円の減収となりました。ただ、今年度は構造改革を推進する位置づけのもと、売上高は概ね計画どおりです。

EMSの売上高は340億円で、前年比で30億円の増収となりました。半導体関連機器向けのプリント基板をはじめ、総じて事業が引き続き順調に推移いたしました。

その他の項目の売上減は、前年度末に行った電子部品製造販売子会社の売却影響によるものです。

第3四半期累計 セグメント情報(営業損益)

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続きまして5ページは、セグメントごとの営業利益です。

情報通信は27億円の営業利益となり、前年比で15億円の増益となりました。売上増加に伴い、順調な結果となりました。

メカトロシステムは46億円の営業損失となり、前年比で54億円の悪化となりました。競争の激化や価格下落などの影響により、大変厳しい結果となりました。

プリンターは20億円の営業利益となり、前年比で27億円の良化となりました。構造改革の他、為替の円安効果もありました。

EMSは12億円の営業利益となり、前年比で1億円の増益となっております。

なお、その他の項目の営業利益の減少については、売上高と同様の理由で、連結子会社の株式を譲渡した影響によるものです。

第3四半期累計 営業損益の変動要因(前年対比)

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資料の6ページは、営業利益の階段チャートです。表示されている数字は、5億円単位に丸めております。ご覧のとおり、メカトロでの物量減や機種構成差などで55億円、価格下落の影響で10億円の悪化となりました。物量の減少影響により、調達コスト低減やVEの効果はほぼイーブンとなりました。

為替の影響は、プリンターで15億円の良化です。また、プリンターの構造改革による効果などで、固定費増減で20億円の良化となっております。

第3四半期 B/Sの概要

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続きまして、7ページはバランスシートでございますが、各資産の構成は、前年度末で大きな変化はございません。総資産は、前期末から31億円減少の3,576億円でした。自己資本は64億円減少の、905億円となりました。当期損失の計上と、期末配当により減少いたしました。自己資本比率は25.3パーセント・DEレシオは0.9倍と、概ね前年度末水準と変わりませんでした。

第3四半期累計 キャッシュフローの概要

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続きまして8ページは、キャッシュフローです。フリーキャッシュフローは、32億円の収入超過で、その結果、現金同等物は448億円となりました。昨年度は運転資金改善プロジェクト開始初年度ということで大きく改善いたしましたが、今年度は巡航速度通常ベースとなっております。

簡単ではございますが、第3四半期の決算のご説明は以上でございます。

最後に、1点補足申し上げます。ただ今ご説明のとおり、メカトロシステム事業については大変厳しい数字となっておりますが、全体の業績予想については、他の事業セグメントの上振れ効果もあり、現時点では据え置いております。

全体の年度計画達成のハードルは高くなりつつあると認識はしておりますが、全社一丸となって、一歩でも計画値に近づけるよう最後の追い込みを図ってまいる所存でございます。

なお、メカトロシステム事業については、中長期的な展望も踏まえた戦略の見直しを、現在行っている最中です。見直し後の全体像については、しかるべきタイミングで公表を行う予定でございます。

大変簡単ではございますが、以上で説明を終わらせていただきます。本日はどうもありがとうございます。

記事提供:ログミーファイナンス

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