2022年4月から成人年齢は18歳となり、今年も成人の日を終えました。
成人年齢を迎え、大学などを卒業して就職し、経済的にも自立する20歳代。
ただ日本では年齢が低いほど年収が低い傾向にあり、20歳代ではなかなか貯蓄が貯まらないという方も多いでしょう。
一方で、少子高齢化が続く日本においては、老後資金の備えの必要性が叫ばれます。
2019年には「老後2000万円問題」が叫ばれましたが、今後公的年金の受給額が下がる可能性があれば、場合によってはさらに老後資金が必要になる可能性も考えられるでしょう。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、20歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【20歳代・ひとり世帯】貯蓄ゼロは何パーセントか
20歳代・ひとり世帯で貯蓄がない人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、20歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【20歳代・ひとり世帯】の貯蓄0(非保有)の割合
- 42.1%
1.2 【20歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:176万円
- 中央値:20万円
貯蓄ゼロでみると約4割となりました。
20歳代で貯蓄ゼロの割合は多いですが、貯蓄している人のほうが多いため、貯蓄がないのが普通とは言えないようです。
平均は176万円でしたが、より実態に近い中央値は20万円でした。