毎年12月から1月にかけて受け取る源泉徴収票を見ると、年収や納税額などが分かります。

2023年分の源泉徴収票を既に受け取って今年の年収が判明した方もいれば、1月に源泉徴収票が配られるため「2023年の年収はいくらだったかな」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

中途採用を対象とした求人情報サービスを展開しているdodaでは、47都道府県別と地方別に集計した年収データを公開中。

記事執筆時点で公開されている情報は、2022年9月から2023年8月の1年間にdodaに登録した、約63万人分のデータをもとに算出されいます。

2022年9月から2023年8月に集計したデータをまとめると、全体の平均値は414万円、全体の中央値は360万円でした。

今回は、関西に焦点を当てて府県ごとの平均年収や、職種・業種別の平均年収などを紹介します。

1. 関西6府県で年収が高いのはどこ?過去のデータとも比較してみた

関西全体の平均年収は398万円、男性の平均年収は449万円、女性の平均年収は340万円でした。

それでは、都道府県単位で見てみるとどこの平均年収が高いのでしょうか。

以下の表で確認してみましょう。

関西6府県で全体の平均年収が最も高いのは、滋賀県の407万円でした。

ただし男女別にみると、男性の平均年収は兵庫県の460万円、女性の平均年収は大阪府の343万円が1位になっています。

大阪府や兵庫県を抑えて滋賀県の全体平均が関西1位になった理由として考えられるのは、二次産業に強みを持っていることがあげられます。

滋賀県の公式サイトによると、滋賀県の県内総生産に占める二次産業の割合は49.6%で全国1位とのこと。

全国平均は26.6%であることを鑑みると、二次産業がかなり盛んに展開されていることがうかがえます。

また滋賀県の県内総生産に占める製造業の割合は44.4%で、こちらも全国1位です。

滋賀県は関西圏と中京圏の間に位置しており、各地方の大企業の工場が集まりやすい立地なのも関係しているのかもしれませんね。