新年が始まり、新しいNISA制度がスタートしました。

今年から導入される新しいNISA制度の活用を検討している人もいるかと思いますが、その理由として「老後資金のため」と考えている人も多いのではないでしょうか。

かつて、金融庁が提示した「老後2000万円問題」が話題になってから、早くも4年が経過しました。「2000万円の備え」が老後資金の目安とされたものの、実際に今のシニア世代はどのくらい貯蓄をためているのでしょうか。

そこで今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、60歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。

1. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄500万円以上~700万円未満は何パーセントか

60歳代・二人以上世帯で「貯蓄500万円以上~700万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

1.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄500万円~700万円未満の割合

  • 5.3%

1.2 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄700万円未満の割合

  • 47.6%

1.3 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1819万円
  • 中央値:700万円

貯蓄500万円~700万円未満は1割未満、貯蓄700万円未満でみると約5割となりました。