2.1 新NISA「つみたて投資枠」のメリット
新NISA「つみたて投資枠」で教育資金を準備する場合は、以下のようなメリットがあります。
- 積立金額を変更できる
- 現金化するタイミングを選べる
- 運用次第で資産を増やせる可能性がある
新NISA「つみたて投資枠」を活用した積立投資は、当初決めた積立金額を途中で変更できます。
そのため、家計が苦しくなった時期には減額したり、余裕が出てきたときには増額したりするなど、状況に合わせられるというメリットがあります。
ただし、積立金は年間120万円までが限度なので、月額にすると10万円までの制限はあります。
また、学資保険ではお祝金や満期保険金を受け取るタイミングを契約時に決めますが、新NISA「つみたて投資枠」は現金化するタイミングをその都度選択できます。
子どもによっては、塾の月謝や受験費用など、入学時以外にもお金がかかるタイミングがあります。こういった場合に、資金化が自由にできるのはメリットといえるでしょう。
積立投資は投資信託で運用するので、運用成績によっては学資保険よりも資産を増やせる可能性がある点も見逃せないメリットです。
2.2 新NISA「つみたて投資枠」のデメリット
新NISA「つみたて投資枠」を活用した積立投資は、学資保険よりも自由度のある資金準備方法ですが、次のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 運用成績によっては十分な資金が貯められない
- 積立金に対する所得控除はない
新NISA「つみたて投資枠」のメリットでも触れたように、投資商品なので運用がうまくいかなければ利益を得られず、十分な資金を準備できない可能性があります。
学資保険では保険料が所得控除の対象になりますが、新NISAの積立金は所得控除を受けられないため、所得税や住民税の節税には活用できないことになります。