2. フリーランスから見た会社員の辛いところ

出所:筆者作成

会社員はいいことばかりではありません。

人がたくさん集まっていますから、嫌な出来事も多いですし、会社の体質にも悩まされます。

ここでは、会社員に戻ったフリーランスが「やっぱり、会社員だとこうか……」とちょっとげんなりしている場面を伺いました。

2.1 なかなか給料が上がらない

成果に応じて会社員の給料は上がります。

しかし、実際は税金を支払っているため、手取り額は対して上がっていないように錯覚しがちです。勤務20年で給料が2倍程度になっても、手取り額は1.5倍程度にしか増えないことだってあります。

「残業すれば給料が増えるよ?」という声も聞こえてきそうです。その通りで、収入を増やす手段として時給25%以上アップの残業があります。

しかし、残業時間の限度は法律で決められていて、無制限にはできません。

また、会社によっては「残業をしている人は能力が低い」とみなされる場合もありますから、効率的な手段とはいいにくいです。

フリーランスの場合は、受注側と発注側双方にとって契約が切りやすい関係です。その分、成果物が評価されれば報酬額の増額を交渉しやすいことが多いです。

そのため、「フリーランスのほうが青天井だったな」と感じる人もいるようです。

2.2 上司の気分で評価が決まることも

成果によって正しい評価をされるべきです。

しかし、評価制度がしっかりしていないと、上司の好き嫌いで判断されてしまうケースが現実で起きています。上司も人間です。「仲良くしている部下のほうが評価が高くなる」ことがあります。

そんな理不尽な状況をどうすればいいのでしょうか。

よく言われる対策は「上司と適度に仲良くなる」ことです。

つまらない自慢話を聞いてあげたり、協力的になってあげたり、話し相手になってあげたりすると、信頼度が上がります。

非効率的な行動に思えますが、のちのち大きな恩返しが得られるかもしれません。

こういった「社会の決まり」にうんざりする人は、それなりにいそうです。