今年も受験シーズンが到来しました。入試制度が多様化した大学とは異なり、今も昔も中学受験はおおむね1月から2月、高校受験は1月から3月上旬頃に入試が集中しています。

中学受験は、首都圏や近畿圏の話というイメージがありますが、地方でも公立中高一貫校を受検する小学生は一定数います。このように、地域を問わず年々中学受験の存在感が増してきているなかで気になるのは中学受験と高校受験のメリットとデメリットではないでしょうか。

そこで今回は、親も気になるそれぞれの受験のメリットとデメリットを、5つずつ挙げていきます。

1. 【メリット】中学受験のメリット5つ

metamorworks/shutterstock.com

どの受験でも本番に向けて受験に臨む必要がありますが、中学受験は「学区の中学には通わない」と考えている小学生が限られた定員を奪い合う受験です。狭き門であり、過酷な戦いでもあります。

11歳や12歳の子どもがお世辞にも「平坦な道のり」とは言えない中学受験に挑むメリットは5つあります。

  1. 中学での評定や内申書を気にする必要がない
  2. 大学受験に向けて先取り学習ができる
  3. 高校受験で中断することなく部活動や勉学に励める
  4. より良い教育環境で学べる
  5. 計画を立てて勉強する習慣が身につく

中高一貫コースの学校を受験する場合、高校受験がないため中学での評定や内申を気にせずに学校生活を送れるメリットがあります。学力が高くても先生と相性が悪ければ思うような評定が取れず、子どもの成績に見合った高校を受験できないという事態を回避できます。

この他にも、高校受験勉強をする必要がないため次の受験である大学受験に向けて先取り学習ができることや、6年間継続して部活動に励めるなど「高校受験がない」というメリットは魅力的です。

そして、受験を突破した同級生と切磋琢磨しながら学校生活を送れるという面も子どもにプラスになります。

中学受験をする子ども達は「自分の現状を把握して志望校合格に向けて努力をする」ことが求められます。

こうした関門を自分の力で乗り越えていくことも受験勉強を通じて身についていきます。