4. 【デメリット】高校受験のデメリット5つ

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高校受験にもやはりデメリットはあります。

中学受験のメリットは高校受験のデメリットとも言えるので、以下に挙げるデメリット5つを確認してください。

  1. 大学受験までの時間が短い
  2. 評定や内申書で受験校を変更することもある
  3. 瞬間的に教育費が増える
  4. 思春期と重なり親の言うことを聞かない
  5. 学力が固定化してやる気がでない

高校受験は中学校3年の1月から3月に行われますが、大学受験は入試の多様化もあり高校3年の秋から3月と長丁場です。

指定校推薦や総合型選抜などで受験する場合「条件となる評定」「志望する大学」「学部学科」を気にしながら条件をクリアできるよう高校2年生から「この大学を狙う」と受験に向けて動き出すこともあります。そのため、高校に入ったと思ったらすぐに大学入試を意識しないといけません。

中高一貫校の同級生のように先取り学習も出来ていないため、難関大学を目指す場合は「自分でどれだけ先取りできるか」が合否を決めるので、慌ただしい学校生活になりやすいです。

そして、たとえ学力的に進学校を受験できても教科の評定が悪く内申書によって合格が厳しい時は志望校を変更しないといけないこともあります。

授業態度の改善を子どもに言っても思春期と重なり親の言うこと全てを跳ねのけ、当初の志望校を変えざるを得ません。

勉強させようとあの手この手を尽くし塾代が急激に増えることもあれば、すでに学力グループが固定化しており勉強意欲が出てこないことも中学生によく起きる問題です。

5. メリットとデメリットの見比べは大切

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この時期、受験生のいる家庭では感染症対策なども含めて緊張感ある雰囲気に包まれながらも子どもの受験合格を全力でサポートし、本番を万全な状態で迎えられるよう日々の生活を送ります。

そして、受験が終わればまた新しい「受験生」そして中学受験と高校受験を検討する家庭も誕生します。すぐに答えが出ないことも多く、教育費や地域の学校事情そして子どもの性格など総合的に考えて判断するようにしましょう。

中山 まち子