3. 老後の収入の柱「国民年金&厚生年金」の平均受給額はどれくらい?

最後に、老後の収入の柱となる「国民年金」と「厚生年金」の平均受給額を確認しておきましょう。

厚生年金の平均月額は「14万3973円(老齢基礎年金を含む)」、国民年金は「5万6316円」です。

国民年金は保険料の納付月数、厚生年金は現役時代の年収と年金加入期間により年金額が決定するため、どちらも個人差が生じます。

とくに厚生年金は個人差が大きいため、ねんきん定期便やねんきんネットでご自身の年金見込額を把握してみましょう。

年金見込額と現在の生活費を照らし合わせてみると、老後資金がいくら必要かが見えてきます。

4. 2024年は計画的に貯蓄しよう

これまで50歳代・単身世帯の「貯蓄ゼロ(非保有)の割合」と平均・中央値を確認してきました。

確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。

先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。

2024年は新NISAスタートの年。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。

資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。

これを機に、2024年のご家庭に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。

4.1  【ご参考】50歳代・単身世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:39.6%
  • 100万円未満:11.5%
  • 100~200万円未満:5.5%
  • 200~300万円未満:4.4%
  • 300~400万円未満:3.0%
  • 400~500万円未満:1.9%
  • 500~700万円未満:3.0%
  • 700~1000万円未満:5.5%
  • 1000~1500万円未満:4.6%
  • 1500~2000万円未満:4.1%
  • 2000~3000万円未満:4.1%
  • 3000万円以上:9.6%

参考資料

和田 直子