2. お墓にかかるお金ってどのくらい?

いっぽう、新たにお墓を購入するとなったら気になるのはやはりお金のことではないでしょうか。どのようなお墓があり、費用はどれくらいかかるのか見ていきましょう。

2.1 お墓を生前購入する場合にかかる費用は?

生きているうちに自分自身のお墓を購入するつもりという人もいるでしょう。生前に遺産総額を減らし、相続税対策にもなります。では、お墓の購入にはどのくらい費用がかかるのでしょうか。

一般的なお墓は一般墓の購入にかかる費用は主に「墓石代」、「土地利用料」、「その他諸経費」を合算したものが総額となります。

鎌倉新書が公表した「第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023年)」によると、墓石代が平均107.6万円、土地利用料が平均58.9万円となっています。

お墓のタイプ別にみると、樹木葬の購入価格は直近5年間で70万円前後を推移、一般墓(152.4万円)、納骨堂(77.6万円)は下落傾向にあります。

立地条件や墓石値段によっても差が出るとは思いますが、決して簡単な買い物ではないということを心得ておきましょう。

ほかにも、海洋散骨、宇宙葬、故人の遺骨をジュエリーにできるダイヤモンド葬など、必ずしも「お墓を建てる」ということにこだわらない、新しいスタイルも登場しています。

ただ、単に「費用がかからないから」という理由だけで選ぶのはおすすめできません。事前に色々調べたうえで、お墓に入る人と家族の意向をすり合わせておくとよいでしょう。

2.2 お墓の管理費ってどのくらい?

購入後の管理費についても気になりますね。

鎌倉新書の「第13回お墓の消費者全国実態調査(2022年)」 によると、平均年間管理費は一般墓7907円、樹木葬6027円、納骨堂1万1893円。お墓購入時の一つの目安として念頭に置いておくとよさそうです。

樹木葬では79.1%が「年間管理費はかからない」との回答も。同調査の結果には含まれていませんが、海洋散骨などの自然葬や宇宙葬なども維持費がかからない供養の方法は他にもあるでしょう。