コロナ5類移行後に迎える初めてのお正月。久しぶりの帰省を楽しんでいる人も多いでしょう。
今年は家族と「お墓」の話もしてみませんか。「年初からそんな話題なんて……」と思うかもしれませんね。でも、何かあってから慌てるのではなく、皆が元気なうちにこそ「終活」について話しておきたいものです。
考えてみれば「お墓を買う」というのは、人生でそうそうある機会ではありません。新しく買うのか、ご先祖様のお墓に入るのか、墓じまいはどうするのか、自分や家族の気持ちを確かめておくのはとても大切なこと。
これからの人生をよりよく生き満足して最期を迎えられるようにと、生前からポジティブに終活や「お墓」について考える人が増えています。皆さんもご家族と一緒にぜひ話し合ってみましょう。
1. 自分のお墓はどうする?「墓じまい」を計画している人も約2割
一般社団法人終活協議会が公表したお墓に対する意識調査(2023年12月18日)によると、「自分のお墓を持っている」という回答は24%。
また、「自分のお墓に入りたい(27%)」、「入りたくない(20%)」と回答する人がいるいっぽうで、半数以上が「まだわからない(53%)」という結果になっています。
1.1 お墓の管理と「墓じまい・改葬」
少子化、核家族が進む中でお墓の管理をどうするかも考えなければなりません。夫婦とも一人っ子の場合、それぞれの実家の墓守をしなければならないこともありえます。
関連して、昨今話題となっているのが「墓じまい」。故人の遺骨をほかの墓地に移転したり、永代供養墓地に改葬したりすることです。
先述の調査結果で「墓じまいを計画している」と答えた人は19%。家庭ごとに価値観は異なるでしょうが、あとの世代への負担を減らすための選択肢の一つといえるでしょう。