2. 60歳代の年金収入はどれぐらい?

老後の収入の柱となる公的年金は、原則65歳から受給開始となります。

しかし、老後を年金収入だけでやりくりするのは難しいようです。

実際に、現在の年金受給者は年金を毎月どれくらい受け取っているのでしょうか。

2023年12月25日に厚生労働省が公表した「令和4年度厚生年金・国民年金事業の概況」より、年金額を見ていきましょう。

出所:厚生労働省「令和4年度厚生年金・国民年金事業の概況」

2.1 国民年金の平均年金月額 

  •     60歳:4万2616円
  •     61歳:4万420円
  •     62歳:4万2513円
  •     63歳:4万3711円
  •     64歳:4万4352
  •     65歳:5万8070円
  •     66歳:5万8012円
  •     67歳:5万7924円
  •     68歳:5万7722円
  •     69歳:5万7515円

先述したとおり年金の受給開始年齢は原則65歳からとなりますが、60歳~64歳であれば前倒しで年金を受け取る「繰上げ受給」という制度があります。

ただし受給開始を1ヶ月繰り上げるごとに年金額が0.4%ず減額されてしまいます。

上記の受給額データにおいても64歳未満については繰上げ受給により減額されたものとなりますのでご留意ください。

さて、老齢年金の受給開始年齢となる65歳から69歳の平均年金月額は、5万7829円でした。

国民年金は、保険料の納付期間によって年金額が決定する仕組みです。20歳~60歳未満の40年間、全ての保険料を納めれば老後に満額を受け取ることができます。