今年もいよいよ残すところあと少しです。2023年を振り返ると、例年と比べ「物価の高騰」が際立っていたかと思います。

2023年4月からは電力会社各社の値上げが始まりました。平均値上げ幅は、28~45%といわれています。

その他にも生鮮食品の値上げ等、皆さんも物価の高騰を実感するシーンが多々あったのではないでしょうか。

物価に比例して収入がアップしていくわけではないので、家計の負担ばかりが増えていきます。

本記事では、現在の60歳代の貯蓄額や年金収入の実情に迫っていきます。

1. 60歳代「貯蓄額2000万円」を超える世帯は何パーセント?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」をもとに、まずは60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額を確認してみましょう。

1.1 【60歳代】二人以上世帯の金融資産保有額はいくらか

※金融資産を保有していない世帯を含む

  • 平均値:1819万円
  • 中央値:700万円

60歳代・二人以上世帯の貯蓄額は上記のとおり、平均と中央値で1000万円ほどの乖離が見られます。

平均値は一部の大きな数値に引き上げられていると考えられるため、ここではより実態を表すとされる中央値を参考にしておきましょう。

しかし、円グラフを見る貯蓄額が多い世帯と少ない世帯とで二極化しているのが見て取れます。

金融資産保有額ごとの世帯数も確認しておきましょう。