日経平均株価が6日続落! 今どうすればいいかを先人の知恵に学ぶ

調整色が強まった時に吟味したい厳選4投資格言

日経平均株価は6日続落、わずか1週間強の間に▲1,000円超も下落

株式市場が調整色を強めています。1月31日の日経平均株価は、後場の開始直後に一時+83円高まで反発したものの、その後は下げ幅を急速に拡大して、終値は▲193円安となる23,098円で引けました。大引け直前には一時▲200円安に迫る場面も見られ、これで6日続落となっています。

振り返ると、今年は大発会の急騰から始まり、1月23日にはザラバで24,129円を付け、約26年2カ月ぶりの高値となりました。しかし、そこからわずか1週間強の間で▲1,000円以上も下落したことになります。

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一方、下落率で見れば▲4%強に過ぎないため「暴落」と呼べる状況ではありません。

これを考慮してか、現時点での株式市場では“適正なスピード調整だ”、“上昇トレンドに変化はない”という冷静で楽観的な見方が支配的のようです。しかし、実際に株式投資をしている個人投資家や、貯蓄として投資信託やETFを購入している人は、内心落ち着かないというのが正直なところではないでしょうか。

日経平均株価の過去6カ月間の推移

今後の相場見通しにはまだ楽観論が多いものの…

前述した通り、現在の株式市場関係者の間では、依然として強気論・楽観論が多いようです。しかし、徐々にではありますが、慎重論も出始めています。

慎重論を唱える関係者の理由として、為替相場で緩やかな円高が続いていること、上昇を続けてきた米国株も調整色を強めつつあること等が挙げられています。確かに、円高が長引き、米国株の調整がいっそう強まれば、日本株相場を支える材料が非常に乏しくなることは否めません。

多くの個人投資家にとって気になるのは、今回の株価下落が一過性の調整に止まるのか、もう少し長期化するのか、それとも、完全な下落トレンドに向かうのかということでしょう。

正直、その答えは誰にもわかりません。しばらくしてから“結果論”として出てくるに過ぎないのです。

調整色を強めた今こそ吟味したい相場格言

さて、こうした時に役に立つかもしれないのが「相場格言」です。相場格言はあくまでも格言であり、常に正しいとは限りません。しかし、昔から株式相場に伝え残る格言には、先人たちの経験と知恵が濃縮されています。

26年ぶりの高値を付けてから1週間強の間で▲1,000円以上の下落となった今、改めて吟味しておきたい4つの格言を選んでみました。

出直り相場に逆らうな

厳しい長期低迷から上昇トレンドに転換した相場を「出直り相場」と呼びます。ここでの“逆らう”とは、逆張りを意味しており、利益確定を含めて“売り向かう”スタンスです。

長期間低迷していた分、出直り相場は長く続く場合が多いと言われます。したがって、出直り相場ではその相場の流れに乗っていくことが得策であるという意味になります。

現在の日本株相場はどうでしょうか? バブル経済崩壊後、長期間にわたって日本株が低迷したのはご承知の通りです。その間、ITバブルや資源バブルなどによる上昇局面はありましたが、いずれも出直り相場には至りませんでした。

しかし、アベノミクス始動以降の日本株は明らかに違っています。“26年ぶりの高値”ということからも、長期の低迷を脱した出直り相場と言えるのかもしれません。「出直り相場に逆らうな」という格言を今一度、噛みしめたいものです。

買いにくい相場は高く、買いやすい相場は安い

これは、“買いにくいと思って投資を見送った時に限ってその後は上昇し、買いやすいと思って買うとその後は下落する”ということを指しています。このような経験、一度はあるのではないでしょうか。

この投資格言が意味するのは、買いにくいと思った時が投資チャンスかもしれない、買いやすいと思った時が利益確定チャンスかもしれない、常に逆のことを考えて行動しようということです。

さて、現在の相場をどう見ていますでしょうか。高値から▲1,000円以上も下げたから買いやすいと思いますか? それとも、もう一段下げるような気がして買いにくいと思っていますか?

ちなみに、類似の相場格言として「もうはまだなり、まだはもうなり」という、よく知られたものもあります。

最良の預言者は過去なり

現在を正確に把握するには、先ずは過去を参考にすべきです。そして、それを基に将来を予測することができます。この「過去→現在→将来」という流れを理解するということが、先の見えないものを見ようとするときに大切になってくるということです。

つまり、株式相場で迷ったならば、過去の同じような場面での動きをおさらいしょうという意味が含まれています。過去に高値を付けた株価が短期間で調整色を強めたケースを洗い出してみることが重要になるでしょう。

こうしたケースは意外に多く、その後の値動きなども把握しやすいと思われます。

休むも相場

今回の相場下落を受けて、大きな不安に陥った個人投資家の方々も多いと思われます。数年前の流行語を使うならば“安心して下さい、投資のプロと言われている機関投資家も同じですよ”ということになるでしょうか。

つまり、現在は株式相場に関わっているほとんどの人が心配で悩んでいます。そんな時に慌てて無理をして投資行動を起こすのは危険です。そういう時は、休むことも必要なのです。「休む」一方で、次の投資戦略を立てることも立派な投資行動と言えましょう。

いかがでしたでしょうか。今後の相場の動きが気になるところですが、まずは冷静になって見極めることが必要です。今回ご紹介させていただいた相場格言が少しでもお役に立つように願っています。

LIMO編集部

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LIMO編集部は、国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーを中心に構成されています。金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報ををわかりやすくお届けします。