1.1 60歳代二人以上世帯の貯蓄額と借入金

しかし、60歳代二人以上世帯の借入金状況を見てみると、「借入金がある」と回答した世帯は16.3%で、借入金がある世帯の平均借入額は895万円、中央値は500万円です。

特に、住宅ローン残高では平均借入額が766万円、中央値が225万円となっています。

貯蓄額が3000万円以上ある世帯でも、住宅ローンを完済していない場合は借入金があるため、一概に経済的にゆとりがあるとは言えないかもしれません。

とはいえ、貯蓄額だけでみると平均額よりも約1200万円多く、中央値の約4.3倍となっていることから、うらやましい世帯と見ることもできます。

2. 60歳代単身世帯で3000万円貯蓄があるのは16.9%

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、60歳代単身世帯のうち貯蓄額が3000万円以上あるのは16.9%で、約6世帯に1世帯の割合となっています。

平均貯蓄額は1388万円、中央値は300万円なので、貯蓄額3000万円というと平均貯蓄額の2倍以上、中央値の10倍の貯蓄を有していることになります。貯蓄額の面から見るとうらやましい世帯といえるでしょう。

※貯蓄には預貯金、積立型保険商品、株式、債券、投資信託などを含む

2.1 60歳代単身世帯の貯蓄額と借入金

一方、60歳代単身世帯で「借入金あり」の世帯は14.6%で、平均借入額は259万円、中央値は100万円となっています。住宅ローン残高だけで見ると平均146万円の借入金があります。

60歳代単身世帯で3000万円以上の貯蓄がある世帯でも、借入金がある可能性があります。

ただし、平均借入額は259万円なので、貯蓄と相殺しても2741万円の貯蓄が残ることになり、大きな負債とはならないと考えられます。