2. 独身「40〜50歳代」は手取り収入から何パーセント貯めているのか
40〜50歳代「おひとりさま」の貯蓄額を確認したところで、それぞれ手取りの何%を貯蓄に回しているかについてもみていきましょう。
金融広報中央委員会の調査によると、年間手取り収入から貯蓄する割合は以下のとおりです。
2.1 40歳代は手取り収入からいくら貯蓄しているのか
- 貯蓄割合平均:16%
- 貯蓄しなかった世帯:29.8%
2.2 50歳代は手取り収入からいくら貯蓄しているのか
- 貯蓄割合平均:13%
- 貯蓄しなかった世帯:38.9%
来年こそ貯蓄したいという方は、まずは月5000円や1万円からはじめて、次第に上記の平均を目標とするといいでしょう。
ただ、貯蓄しなかった単身世帯の割合は40歳代で29.8%、50歳代で38.9%にものぼります。
平均年収400万円台が30年ほど続く日本。
一方で社会保険料や物価が上がり、「貯蓄どころではなく、今の生活で精一杯」という方も少なくないのかもしれません。
3. 40〜50歳代からの老後対策。健康維持やキャリアプラン、資産運用が鍵に
厚生労働省の調査した令和3年時点の平均寿命は、男性が81.47歳で、女性が87.57歳です。
たとえば65歳でリタイアするとしても、約15~22年ほどの老後生活をおくることになります。
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、最新の国民年金の受給権者の平均年金月額は5万6316円、厚生年金保険(第1号) 受給権者の平均年金月額は14万3973円です。
実際には加入月数や、厚生年金であれば収入に応じておさめた保険料により年金受給額は変わりますが、少子高齢化の現代において、年金だけで生活できる方はほとんどいなくなると考えられるでしょう。
まずはねんきんネットなどを利用して、老後の年金受給予定額を確認することが大切です。
その上で40~50歳代からできる老後対策を見ていきましょう。