5. 押し買いが狙われやすいジャンル5:毛皮買取
毛皮の種類によっては高価買取も見込めますが、生き物のため保存状態が悪いと買取ってもらえない場合が少なくありません。
また、長らく流行という流行も来ていません。出張買取を依頼する人の多くが高い年齢層です。毛皮を持っている家は比較的裕福な家が多いため、ついでに貴金属の買取をされてしまうことがあります。
特に毛皮は見に行ってみないと状態が分かりにくい場合が多く、「これでは赤字だ」と、価値があるものを持ち出そうとする業者もいるようです。
6. そこから見える条件:シニアが利用しやすいジャンルは要注意
シニアのいる家庭では、どうしても古着や電化製品などの不用品が出やすいです。
捨てるのも勿体ないという考えから、少しでもお金にならないかと出張買取を依頼する人も少なくありません。
またタイミングよく「なんでも買取します」というような電話があると、すぐに応じてしまうことがあります。
先に述べたような着物、レトロ家具、レコード、五月人形や雛人形、毛皮などは、特にシニアの家庭では多くみられるものです。加えて、価値が分かりにくい場合も多いです。
このようなジャンルは実際目で確認してもらうために、出張買取の需要が高いです。
また、持ち運びが難しいケースが多い点も狙われる要因です。
貴金属も安価で買い取られてしまったということがないように、業者の要望に応じないことが大事です。
もし、想定していないものを強引に買取され困った場合には、特定商取引法の定める書面の受領日を1日目として、8日以内にクーリング・オフの相談・実施を行うことも検討しましょう。※家具など対象外のものもあります。
参考資料
青木 絵莉華
執筆者
1996年生まれ。昭和女子大学卒業。検索技術者検定3級、栄養士、中学校教諭一種免許状(国語)、高等学校教諭一種免許状(国語)、高等学校教諭一種免許状(書道)、司書、司書教諭、NEALリーダー、SNSマーケティング検定、古物査定士資格を所有。昭和女子大学在学中は、株式会社早川書房のプロジェクトに参加。株式会社フジテレビジョンのホウドウキョク、株式会社虎の穴でインターンを経験。また、公益財団法人私立大学情報教育協会が実施する産学連携事業「社会スタディ」で優秀賞を受賞、公益財団法人昭和池田記念財団が実施・文部科学省が後援する「学生論文昭和池田賞」で優秀賞を受賞。古物査定士、検索技術者検定3級、司書、司書教諭、SNSマーケティング検定資格所有。大学卒業後はフリーランスとして、株式会社マーケットエンタープライズ「高く売れるドットコム」、「おいくら」においてポケモンカードや遊戯王カードなどのトレーディングカード記事や時計、トヨタ車・日産車・スバル車などの車記事を執筆やディレクションするほか、着物や骨董品の専門買取店等で買取記事を執筆など。株式会社鈴甲子においては、HPや商品紹介文作成、五月人形分野で内閣総理大臣特別賞を受賞・経済産業大臣指定伝統工芸士として認定されている「鈴甲子雄山」のブログや一次産業・二次産業(BtoB)に従事する職人など、職人の知識を言語化・記事。コラムは、株式会社小学館「Suit-woman」や株式会社アシロ「MISYU」など。昭和女子大学在学中は、株式会社早川書房のプロジェクトに参加。株式会社フジテレビジョンのホウドウキョク、株式会社虎の穴でインターンを経験。また、公益財団法人私立大学情報教育協会が実施する産学連携事業「社会スタディ」で優秀賞を受賞、公益財団法人昭和池田記念財団が実施・文部科学省が後援する「学生論文昭和池田賞」で優秀賞を受賞。