1.1 65歳以上「無職の夫婦世帯」の貯蓄内訳

  • 通貨性預貯金:699万円(29.6%)
  • 定期性預貯金:865万円(36.7%)
  • 生命保険など:390万円(16.5%)
  • 有価証券:400万円(17.0%)

上記の割合をみると、全体の66.3%を通貨性預貯金と定期性預貯金が占めており、老後の生活費を重視した貯蓄をしている人が多いとうかがえます。

通貨性預貯金とは「普通預金」といったものが該当し、いつでも現金として引き出せます。

一方で、定期性預貯金は「定期預金」といったものが挙げられ、一定期間預け入れることで金利が比較的高くつくのが特徴です。

定期性預貯金は現役時代に預け入れておき、老後に切り崩し始めるということもできるため、通貨性預貯金と定期性預貯金を老後資金として活用している人が多いのだとうかがえます。

2. 老後に受け取れる年金月額はいくら?

続いて、65歳以上の夫婦世帯が受け取れる収入「老齢年金」の平均月額をみていきましょう。

日本の老齢年金は「厚生年金」と「国民年金」の2階建て構造になっており、厚生年金は国民年金に「上乗せ」する形で加入する仕組みになっています。

国民年金は、原則20歳以上60歳未満の人が加入対象で、加入期間と納付月数が同じ場合は、加入者全員同じ額が支給されます。

一方で厚生年金の場合は、会社員や公務員などが加入するもので、加入期間や報酬(給与や賞与など)によって受給額が異なります。

将来「どの種類の年金を受給できるのか」を知りたい方は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認してみると良いでしょう。