2. 首相官邸へ寄せられた厳しいコメント
年収の壁を解消する支援策について説明している政府のSNSには、さまざまな意見が寄せられています。
代表的な意見としては、以下の通りです。
- 夫婦が働かないと生活できない状況を解決するべき
- 年収の壁になっている要件を見直すべき
それぞれの意見について確認しましょう。
2.1 夫婦が働かないと生活できない状況を解決するべき
そもそも生活が共働きじゃないと大変な状況なので、壁を解消する支援策よりも「夫婦が共働きしなくても生活ができるように対策をしてほしい」といった声が挙がっています。
- 奥さんだってそんなに働きたくない。夫の給料だけでは生活できないから仕方なく働き、さらに社会保障等で手取りが減らないように無理に収入を抑えてるんでしょ?そんなに働かせたら子どもを産む意欲だって失せてしまう。
- それをするなら年収130万円と103万円で生活できる社会にしてほしい。働けるのに壁?働くしかないからカツカツなの!なんで昭和時代の尻拭いを平成や令和の人がしないといけないの?
そもそも働く時間を増やしてもらってどうこうするのではなく、夫婦が共に働かないと生活できない状況を解決する策を、用意してほしいといった声が挙がっていました。
2.2 年収の壁になっている要件を見直すべき
現行の「106万円の壁」や「130万円の壁」が生じている問題を引き上げる方向で、支援できないのかといった声も挙がりました。
106万円の壁は、特定の要件を満たすパートやアルバイトが社会保険料の支払いなどが発生することで手取りの逆転が発生します。
こうした要件を、130万円まで引き上げた方が良いのではないかといった声があります。
- 106万円の壁を130万円に引き上げて、130万円の壁を160万円に引き上げれば?最低賃金が1000円台になったのに壁がそのままなのはおかしい。本当は働きたいけど、子どもがいるからどうしてもできない。
それぞれの壁となりうる根本的な要因を解消する方向で調整できないのか、場当たり的な対応ではなく、根本的な対応を求めている有権者が多いです。
では、年収の壁を解消するための支援策を確認しましょう。