冬休みを目前に控え、子どもにとってはクリスマスそしてお正月のお年玉と楽しいイベントが続きます。その一方、子どものいる世帯、または親戚に子どものいる人はお年玉用のお金を準備しなければいけません。
子どもにとっては新年早々の大イベントですが、親としては普段扱いなれていない大きな金額をそのまま使わせてしまうのは心配ですよね。せっかくお年玉としてもらったお金を、ただ消費させるのではなく、金銭感覚や金融リテラシーを身につけるきっかけにしたいところ。
そこで今回は、お年玉で考えたい金融教育の「5つのポイント」をご紹介していきます。
1. 【ポイント1】現金を使い、消費する感覚を経験する
キャッシュレス化が進み、親子で買い物をする時も現金を出さずに済む時代です。硬貨やお札といった「お金そのもの」を見る機会も減りました。
子どもたちの世界でも、アプリゲームの課金や有料アプリのダウンロードには、親にクレジットカード決済をお願いするか、IT大手が出すギフトカードをコンビニエンスストアなどで買うなど、欲しいものを現金で直接購入するシステムが減っています。
アプリゲームは実際に手に取る商品ではないため、「お金を使った」という感覚を養いにくい消費です。そして、子どものお年玉は年齢が上がるにつれて高額になる傾向があります。
スマートフォンの所持率が高くなる小学校高学年以降では、お年玉の全てをつぎ込んでしまう子がいても不思議ではありません。
子どもがお年玉でアプリゲームの課金を検討しているときは、「お年玉のなかで課金に使うお金はいくらまで」とあらかじめ決めておきましょう。
このように、今どきの子どもたちの消費行動に合わせるよう、課金で使うお金と、実際にモノを買う時用のお金を分けることが金融教育の第一歩になります。