「Z世代はやる気がない、無気力だ」といったニュアンスの意見をよく耳にすると思います。しかし、世代差による価値観の違いである可能性も否めません。
職場で頭を悩ませることが多い若手の無気力感。特にこの先、忘年会、新年会、歓迎会と続くだけにギャップを感じやすいかもしれません。なぜそのように感じてしまうのでしょうか。
本記事では、インターン生で構成されるLIMO・U23編集部で「Z世代は無気力系が多いのか?」をディスカッション。意見を整理しました。
1. Z世代に無気力系が多いのは本当だと思いますか?
1.1 本当だと思う人の意見
意見1:自分で変えていく意識がある人が少ないから
体感的な総数は半々くらいだと思います。無気力な人は、「自分が何か行動しなくても、他の人が活動的に動いているからその人たちに任せればいいや」と思っているんだと思います。
自分が必死にならなくても、生まれた時から(他国と比べるとまだ)経済は悪くないし、社会保障はある程度整っているし、権利が当たり前に与えられているから、「自分たちで変えていこう」という意識が少ないのかなと思います。
意見2:行動しても何も変わらない空気感があるから
パッと見た感じ、無気力系が多いような気がしています。
「行動しても何も変わらない」という雰囲気に包まれているからだと思います。不安定な世の中というのを認めたうえで、一種の諦めがあります。
一方で、恵まれた今の状況も要因のひとつだと思います。例えば、「社会保障もあるし、衛生的だし、サブスクで余暇も楽しい」「仕事はとてもブラックというわけではない」という感じですね。
今の不安定さは変わらないだろうし、「その中で生活できたらいい」と考えている人が多い気がします。
意見3:欲があまりないからかも
人によると思いますが、「プレゼントはなにをあげよう?」「欲しい物ある?」「食べたいものは?」という話になった時に、「欲しいものないよね」という話になりました。
低コストで品質のいい商品やサブスクサービスがあるほか、無料でも楽しめるものも多く、「安く楽しめるものが多数」あることで、物欲などがなくなったのではないでしょうか。
意見4:やらないことはとことんやらないから
無気力系が多いというよりは、やる気のあることと無気力なこととの差が激しい人が多いのかな〜という印象があります!
興味のあることや好きなことには一生懸命に打ち込むけれど、そのほかのことには興味がないから最低限の労力しか割かない、という表現だと分かりやすいでしょうか……。
意見5:スマホで努力しなくても手に入るものが多いから
興味のないことに関しては、確かに無気力な人が多いと思います。デジタルネイティブであり、スマホさえあれば何の苦労もせずにいくらでも楽しいコンテンツが手に入ります。
だから、「頑張って」なにかを「しなくてはいけない」という状況が苦手、という人が多いのではないでしょうか。