2018年1月23日、経営再建中のジャパンディスプレイ(6740)は、同社が持つ液晶ディスプレイに搭載してきた静電容量型タッチ入力技術を応用し、透明な静電容量式ガラス指紋センサを開発したと発表した。量産出荷は2018年度中としている。
一般的に普及している指紋センサはシリコン製が主流となっているが、同社が開発した製品は、シリコン製にはないガラスの高い透明性といった特長を活かすことが可能である。このため、バックライトやディスプレイなどと組み合わせ、これまでにない新たな指紋センサの用途拡大が期待できる。
また、指紋センサの透明化により、あらゆるデバイスへの搭載の自由度があがり、セキュリティ強化の対応が行いやすくなるという特徴もある。
さらに、すでにスマートフォンやノートPC向けで一般的に使用されているシリコン製指紋センサの置き換えも可能である。
こうした新製品を早期に収益化することでスマホに過度に依存した収益構造からの脱却が可能かを注視していきたい。
LIMO編集部
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