3.3 テイストが全く異なるインテリア
正面の表情でその違いをはっきりとさせたクラウンセダンとミライ。テイストの異なるインテリアで、それぞれの魅力を主張しています。
クラウンセダンのインテリア
クラウンセダンのインテリアは、大型の杢目調パネルを採用し落ち着きがあり広がりのある室内空間を創出しています。
また、おもてなしの心を込めた光による演出を取り入れ、インストルメントパネル左右や前席足元、リヤドアトリム左右に全64色に色替え対応可能なLED照明を配置。
行燈のような柔らかい灯りによる間接光が室内に心地よさを提供しています。
ミライのインテリア
ミライのインテリアは、先進性と温かみをあわせ持つコックピットになっており、心地よさにこだわったシートやくつろぎを提供する後席空間など、心地よいMIRAIとの時間をすごせます。
さらに、ドライバーとパッセンジャーそれぞれの心地よさを追求し、12.3インチの大型センターディスプレイとメーターを一体感のあるパネルで連続させ、「操作への集中」と「リラックス」のコントラストを形にしています。
4. トヨタ「クラウンセダン」と「ミライ」の車両価格は?
クラウン(FCEV)は1グレードのみ。対してミライは7グレードもあり、装備や仕様の差で約120万もの幅があります。
ミライは燃料電池車の拡販を目指すためにリーズナブルなグレードもラインナップしています。
それに対してクラウンセダンは、あくまでハイブリッドが主役ですが、クラウンオーナーに向けて燃料電池車を普及させようとする目論見があるようです。
また、燃料電池車はCEV補助金対象車両となるので、クラウン Z(燃料電池車)もミライも該当します。ただし、購入後の申請が必要になりますので、車両購入費が安くなるわけではありません。
4.1 クラウン Z(燃料電池車)
- 車両本体価格(税込み):830万円
- CEⅤ補助金:136万3000円
4.2 ミライ
- 車両本体価格(税込み):726万1000円~861万円
- CEⅤ補助金:145万3000円
5. トヨタ「クラウンセダン」と「ミライ」のまとめ
クラウンセダンに燃料電池車が加わったことで、これまでミライだけだったFCEVの選択肢が増えました。その名の通り、未来を感じさせるデザインの未来と、あくまでクラウンの新しいグレードとしてラインナップさせたクラウンセダン。どちらを選んでもFCEVならではの道の走りが実感できるでしょう。
参考資料
- 一般社団法人 次世代自動車振興センター「CEV補助金対象 車両(FCV)」
- トヨタ自動車株式会社「トヨタ公式クラウンWEBサイト」
- トヨタ自動車株式会社「トヨタ公式ミライWEBサイト」
- トヨタ自動車株式会社「トヨタ公式WHATS×EV」
田中 秀雄