バブル崩壊後から約10年間の不景気の時代に新卒で就職活動をおこなった世代は「ロスジェネ世代」と呼ばれます。ロスジェネ世代は現在の40歳代~50歳代で、当時は就職先を見つけるのが困難だったことから正社員として働けない人も多くいました。

では、そんなロスジェネ世代は現在どれくらい貯蓄ができているのでしょうか。老後への備えは充分なのでしょうか。

本記事では、ロスジェネ世代の貯蓄額を二人以上世帯と単身世帯にわけて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. ロスジェネ世代の老後への不安はどれほどか

まずは、ロスジェネ世代が老後に対してどれくらい不安を持っているのかを確認します。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、老後が心配であると答えたロスジェネ世代の割合は、世帯主が40歳代の世帯で86.9%、世帯主が50歳代の世帯で83.0%です。

多くのロスジェネ世代が老後に対して不安を持っていることがわかります。