3. 60歳代の新NISA資産運用

新NISA制度は年齢制限がありません。60歳代はもちろん、70歳代80歳代でNISAを始めた場合でも、上限額まで資産運用を行うことができます。

また、NISA制度はお金が必要になったらすぐ現金化することが可能です。

例えば、保険の場合は保険金の支払い要件が決まっているため、いつでも自由にお金を引き出すことができません。NISAでの運用資産の方が、保険よりも、ずっと自由度が高いと言えるでしょう。

ただし、資産運用は必ず儲かるという保障はないので、自分の全財産を投資に回すことがないよう注意しましょう。

特に高齢の方の場合、リスクが高い商品に投資をするのではなく、長期的にお金がゆっくり増えていく可能性が高い、インデックス投資信託と呼ばれるような商品に積立投資をするのがおすすめです。

できるだけ手数料(信託報酬)が少ない商品を選ぶことも大切ですね。

4. 新NISA資産運用でどのくらいお金が増える?

最後に、NISAで資産運用を行った場合、どのくらいお金が増えるのかシュミレーションしてみましょう。

例えば毎月5万円を投資した場合、投資元本は1年間で60万円、20年間で1200万円となります。

金融庁の資産運用シミュレーションを行ってみると、年率3%で運用した場合、20年間で利益は約441万円、合計で約1641万円までお金を増やすことができます。

さらに注目すべきポイントは、NISAの節税効果です。本来、投資で儲かった利益には約20%の税金がかかりますが、NISA制度は非課税です。

この場合、約88万円(利益441万円×20%)も節税となります。